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あ行のFX用語まとめ

「あ」から始まるFX用語

「あ」から始まるFX用語について説明します。

アービトラージ

アービトラージとは、相場の値鞘(ねざや-価格差)を利用して利益を得る取引のことです。
商品が割高になったものを売って同時に割安なほうを買う取引方法のことで裁定取引と呼ばれています。
たとえば、ある2つの市場間で同一の商品を取引したとすると、それぞれの商品価格が異なることがあります。
そのときにそれぞれの商品を、価格の安い市場で買い、価格の高い市場で売ることによって、理論上は低いリスクで利益を得る取引ができます。
この理論に基づいてレートが建つのは、規制が無く資本移動が自由に行なわれる市場においてのみです。

アイザー・ウェイ

アイザー・ウェイとは「どちらも」という意味です。業者やトレーダーによってはチョイス(Choise)と呼ぶ人もいます。
このアイザー・ウェイは、ビッドと呼ばれる買値と、オファーもしくはアスクと呼ばれる売値が同じレートの状態のケースを指します。
例えば、ビッドが1ドル80円のときに、オファーも同じく1ドル80円である状態のことです。
しかし、FX取引においては各業者が手数料などとして設定するスプレッドがあるわけですから、ビッドとオファーが同じレートになるということはまずありません。

アウト・オブ・ザ・マネー

アウト・オブ・ザ・マネーとは、オプション取引において、権利行使により利益が得られない可能性が高い状態のことです。
オプション取引においてその取引によって利益が得られる場合にのみ権利が行使されますが、実際に利益が得られるかどうかは権利行使期日まで確定しません。
OTMとも呼ばれ、オプション取り引きで不利な状態、利益を得られない状態を意味するのです。
これは、コール・オプションとプット・オプションで見方が変わります。
コールオプションでは権利行使価格が原資産価格を上回る場合、プット・オプションでは権利行使価格が原資産価格を下回る場合です。
つまり、

  • コールオプション=原資産価格<権利行使価格
  • プットオプション=原資産価格>権利行使価格

の状態です。
例えば、権利行使価格90円のコール・オプションを持っているケースでは、原資産価格が80円のときに権利行使をすると、市場では80円で買えるところを10円で高く買わなければならない、つまり10円の損失が出ることになります。
逆にプット・オプションでは原資産価格が100円になった場合、同じく10円の損失になり、これらの状態をアウト・オブ・ザ・マネーと呼ぶのです。

アウトライト

アウトライトとは売り、あるいは買いといった片サイドの取引のことをいいます。
アウトライトは、単純に「マーケットの動く方向を予想して売買し利益を得ようとする取引手法」を意味する用語です。
FX取引はスポット(直物為替)売買に逆の条件のフォワード(先物為替)を組み合わせたスワップ取引が一般的ですが、アウトライトは売りなら売りのみ、買いなら買いのみの片サイドのみの取り引きのことを意味するのです。
現在ではあまり見られなくなった手法ですが、取引対象商品や市場によっては一部残っています。

アウトライト取引

アウトライトはアウトライト取引とも呼ばれ、FXにおいてスポット(直物為替)やフォワード(先物為替)の売買を単体で行うことを指します。
つまり、買い戻しや売り戻しなどの条件を付けずに買いなら買い、売りなら売りだけをそれぞれ単独で行うことです。
スポットの売買に、逆の売買条件のフォワードを組み合わせた取引をスワップ取引といい、一般的なFX取引はこのスワップ取引に該当します。
アウトライトには同じポジションを保有し続けることができず金利もつかないなどの特徴がありますので、大きく変動している相場に短期勝負で挑む際の手法として用いられる取り引きといえます。
現在ではほとんど見られない取引手法ですが、投資対象商品や市場によっては一部残っていることがあります。

アゲインスト

アゲインストとは、保有しているポジションを現在の為替レートで評価した場合に損失となっている状態のことです。
反対はフェイバー(favor)です。
これは確定された損失ではなく、あくまで評価損です。
例えば、1ドル85円で保有したポジションが、現状のレートが82円に下がってしまっている状態がアゲインストです。
これは3円分の損失となりますが、まだ決済をしていない状態ですから確定していませんので、単に評価損というわけです。
逆に現在の市場レートで保有ボジションを評価した際に利益が出ている状態をフェイバー(Favor)と呼びます。
もちろんこの場合もあくまでも評価益であり、確定利益ではありません。

アスク

アスクはオファーとも呼ばれる、価格を提示する側(マーケットメイカーまたは仲介業者)の売値のことをいいます。提示された側はその価格で買うことができるものです。
アスクは市場動向によって変化し、常にビットより高くなるものです。
ただし、アスクの価格水準はFX業者によって異なるので注意して確認しなければなりません。オファーと逆のビッド(買値)と合わせてアスクビッド、ツーウェイプライスなどと呼びます。

アセット・アプローチ

アセット・アプローチとは、為替の需給関係をある一時点の金融資産(アセット)の保有高に注視しようとする理論のことです。為替相場の重要な決定要因は、この金融資産の需給にあると視る考え方です。
アセット・アプローチは大きく分けると通貨の需給関係に重点を置く「マネタリー・アプローチ」とポートフォリオの構成やリスクに重点を置く「ポートフォリオ・バランス・アプローチ」があります。
マネタリー・アプローチは通貨の需給が均衡するポイントで為替レートが決まるというものです。この理論では為替レートは金融政策と直接結びつくことになります。
ポートフォリオ・バランス・アプローチは、トレーダーが為替変動による損益などを考慮した上で最適なポートフォリオの組み合せを作ることから、為替レートは通貨の需給が市場で均衡するように決定されるという考え方です。

アット・ザ・マネー

アット・ザ・マネー(At The Money)はATMとも呼ばれ、オプション取引で利益がゼロ状態を意味します。アット・ザ・マネーは権利行使価格と原資産価格(市場価格)の差額がゼロの状態がそれに当たります。
例えば、権利行使価格85円のコール・オプションを持っているケースでは、原資産価格も85円のときに権利行使をすれば、差し引きゼロで利益もなければ損失もない状態です。逆のプット・オプションでも同様です。
通常FX業者は様々な手数料を徴収していますから、為替レート上ではアット・ザ・マネーでも損失を被っている場合もありますので注意が必要です。

アノマリー

アノマリーとは、相場の動向に関して合理的な説明ができない現象のことをいいます。
一般的に、為替レートは、経済合理性に基づいて形成されるといわれますが、場合によっては経済合理性だけでは説明できない現象もあるのです。いくつかの代表例をあげると、「12月には相場がそれまでと逆に動きやすく、1月にはまた大きく動く」「6~8月は相場がだれる」といったようなことです。
12月は欧米企業の決算期で、ポジションをクローズし、12月のクリスマス休暇明けから再び新しいポジションを作りにくるため、1月にかけて相場が動きやすいなど、ある程度合理的にその背景が説明できるものもあります。
しかし、6~8月はだれるといったことには、とくに合理的な理由はありません。相場はファンダメンタルズなどの経済合理性に基づいてのみ動くとは限らないということです。

アベレージ・コスト

アベレージ・コストとはFX取引においては同一の通貨のポジションを複数回に渡って取り引き、保有している場合の平均の持ち値のことを指します。
例えば、1ドル80円のときと、1ドル90円のときに購入した場合のアベレージ・コストは85円ということになります。
一般的にロング・ポジションではアベレージ・コストが低いほど、またショート・ポジションでは高いほど、相場が予想通りに動いたときに収益が大きくなると言われています。

アマウント

アマウントとは、売買数量(取引数量)のことをいいます。
最低取引単位を10,000通貨単位(例:1万ドル、1万ユーロなど)としているFX会社ではこれを1ロットと呼びます。

アライバルビル

アライバルビルは、荷物が到着した際に手渡す船積書類と引き換えに渡される為替手形を指します。
為替手形は約定品が到着したら船積書類と引換えに支払われる条件の手形です。
船積書類は荷物の財産権を証明するもので、内容は船荷証券、貨物引換証であることが多いです。

アンダーウェイト

アンダーウェイトとは、資産分配を行う際に、いずれかの投資対象の配分比率を他の資産への配分比率の基準値より少なくすることをいいます。
例えば、ベンチマークしていたある投資対象の配分比率の基準よりもトレーダーが組入比率を小さくすることがアンダーウェイトです。
対象とする銘柄のパフォーマンスがベンチマークの予想されるパフォーマンスよりも悪くなると推測したため、組み入れのウエイトを下げた方がよいと判断した結果、行った対策です。

相対取引

相対取引とは、金融取引の形態の一つですが、取引所を介さずに、取引する両者の合意を得て成立するという形態の取引をいいます。
具体的には、取引を行なう売り手と買い手の2者が1対1の関係で取引通貨やその数量(アマウント)、価格(レート)を決めて、売買取引を成立させます。
たとえば、個人投資家が取引する場合は、1対1の関係で相対で交渉し、FX取扱業者に価格表示をしてもらい、値段、数量、決済方法などの売買内容を決定する取引方法である。

預り証券

預り証券とは、証券会社が投資家から一時預かりしている株式や債券、投資信託、保護預かりなどの金融資産の総額を指します。
証券会社の規模を示す数字となるものですが、バブル経済の崩壊以降は減少傾向にあります。

預かり円

預かり円とは、手数料や値引き金などを対外送金せずに、国内で保留して、国内でその外国商社に利用されるものをいう。

「い」から始まるFX用語

「い」から始まるFX用語について説明します。

イールド・カーブ

イールド・カーブとは、「金利曲線」もしくは「利回り曲線」と呼ばれるもので、債券の残存期間と利回りの関係をグラフ化したものをいいます。縦軸に利回り、横軸に残存期間を目盛りにとったグラフになっています。
イールドカーブは、期間の長短が生み出す利回りと期間の関係を表わす金利の期間構造(タームストラクチャー)を分析するのに利用します。
金利が上がる場合、残存期間が長いほどイールド・カーブが描き出す曲線は右上がりになります。金利が高くなる前に、長期間の借入れをしようとする人が増えるからです。これを順イールドといいます。
逆に金利が下がる場合には、残存期間が長いほどイールド・カーブが描き出す曲線は右下がりになります。これを逆イールドといいます。

イギリスポンド

イギリスポンドとは、イギリスにおける流通通貨です。米ドルに変わる前の旧基軸通貨で、「ケーブル」や「スターリング」とも呼ばれます。米ドルユーロと比べて、主要通貨の中では短期間で最も大きく値動きするため、プロの投資家に人気があります。
英ポンドのさらなる情報や値動きの特徴はポンド(GBP)の特徴をご覧ください。
ちなみに、ポンドという名称は現在でも旧英領地の一部の国でも使われています。

イスラム金融

イスラム金融とは、イスラム教の教義に沿った金融取引のことです。
主な特徴として利子の受払いが禁止されています。
そのため、預金者は利息ではなく配当で報酬をもらう仕組みになっています。
ギャンブル関連の企業や事業への投資も認められていません。

インカムゲイン

インカムゲインとは、資産を保有することによりその資産から生み出される収益のことを指します。
代表的なインカムゲインは銀行預金に対する利息(金利)や債券投資のクーポン、投資信託の収益分配金、株式投資の配当金、不動産保有の賃貸収入などです。基本的には保有することで得られる利益のことで、値上がり益のキャピタルゲインとセットで理解しておくといいでしょう。

インサイダー取引

インサイダー取引とは、上場会社の役職員や大株主などの会社関係者及び情報受領者(会社関係者から重要事実の伝達を受けた者)が、 その会社の株価に重要な影響を与える「重要事実」を知って、その重要事実が公表される前に、 特定有価証券等の売買を行うことをいいます。インサイダー取引は証券取引法で規制されています 。

イン・ザ・マネー

イン・ザ・マネー(In The Money)はITMとも呼ばれ、オプション取り引きで有利な状態、利益を得られる状態を意味します。イン・ザ・マネーは権利行使価格と原資産価格(市場価格)の差額がプラスになる状態、要するに利益が発生する状態がそれに当たります。
コールオプションでは権利行使価格を原資産価格が上回る場合、プット・オプションでは権利行使価格を原資産価格が下回る場合です。
つまり、

  • コール・オプション=原資産価格>権利行使価格
  • プット・オプション=原資産価格<権利行使価格

の状態です。
例えば、権利行使価格85円のコール・オプションを持っているケースでは、原資産価格が90円のときに、逆にプット・オプションでは原資産価格が80円になった場合、それぞれ5円の利益になり、これらの状態をイン・ザ・マネーと呼ぶのです。
なお、行使期限までイン・ザ・マネーの状態が続くことが予想されるオプションはディープ・イン・ザ・マネーと呼ばれます。

インターバンク市場

インターバンク市場とは、金融機関のみが参加し、その相互間で短期資金の貸借および(有価証券等の)売買が行われる市場のことをいいます。
この市場の取引参加者は金融機関、証券会社などです。インターバンク市場はコール市場と手形市場に分けられます。

インディケーション

インディケーションとは、相場の気配や市場の水準を示す参考レートのことです。
クォーテーション、または気配値とも呼ばれます。
インディケーションは、あくまで参考レートなので、そのレートでは取り引きすることはできません。
実際に取引するレートはファームプライスと呼ばれます。
例えば、ニュースなどで「円相場は1ドル82円10銭から82円30銭で取引されています」と言われた場合、この1ドル82円10銭から82円30銭がインディケーションに当たります。

インデックス型

インデックス型とは、日経平均225やTOPIXなどの株価指数(インデックス)に連動した運用成果を目指す投資信託のことをいいます。
「パッシブ型」ともいわれ、特徴としては手数料の安さと、値動きが分かりやすいというメリットが挙げられますが、一方で市場全体の平均を目指して運用されるため平均以上の利潤を得ることができないというデメリットもあります。

インパクトローン

インパクトローンとは、外国為替銀行が移住者に対して取り組む使途に制限の無い外貨貸付である。以前は、在日外国銀行に限り利用されていたが、1980年の外為法の改正後は邦銀が自由に取り組めるようになりました。

インフレーション

インフレーションとは、物価が持続的に上昇してゆく経済現象のことを指します。
「インフレ」と呼ばれます。相対的にお金の価値が下がります。同じものを買うのにより多くのお金が必要になるからです。経済全体で見た需要と供給のバランスが崩れることから発生します。
好況下で多く見られる現象ですが、不況下にも関わらず物価が上昇を続けることがあります。これは「スタグフレーション」と呼ばれます。インフレーションの反対の現象はデフレーションと呼ばれます。

インベストメントバンク

インベストメントバンクとは、一般に「投資銀行」といわれ、欧米の巨大証券会社を指す場合が多いです。顧客を大勢抱え、株式・社債の引き受けなど市場を通じた企業の資金調達の仲介役や企業のM&Aなどのコンサルティング業務を行なう会社のことをいいます。

インボイス(INVOICE)

インボイス(INVOICE)とは、通関時や銀行の買取などで必要とする船積書類のひとつで、一般的には商業送り状の事です。運送貨物の明細、数量、単価、合計金額、積出地、仕向地、船舶名、船積日、荷印などが記載され、売主が署名します。売買契約の条件を正当に履行した事を売主が買主にあてた、積荷の明細を示した出荷案内書の事をいいます。

維持証拠金

維持証拠金とは、外国為替においては、持っているポジションを維持するのに必要なお金のことを維持証拠金といいます。維持証拠金の額については、FX外国為替証拠金取引を扱っている会社によって違います。
また、決済をしなければポジションを持っている間に損失は確定しませんが、現時点のレートで決済した含み損を加減した証拠金残高の割合を証拠金維持率と言い、これが50%を割ってしまうとマージンコールがかかり、決済や証拠金追加を求められます。さらに維持率が下がると強制決済のロスカットされることもあります。
例えば必要証拠金が2万円の場合、1ドル100円で1万ドル(100万円分)を買ったとします。その後レートが0.5円下がって1ドル99.5円になると、1万ドルが99.5万円となり、5000円の含み損が発生してしまいました。2万円の証拠金から5000円を差し引くと証拠金維持率は75%ということになります。
さらに0.5円下がると1万ドルは99万円ですから、証拠金維持率が50%、マージンコールがかかってきます。
証拠金維持率は100%を大幅に超えているような取り引きを心がけましょう。

委託介入

委託介入とは、東京市場以外で介入を行う場合、各国の中央銀行に頼んで介入をしてもらうことです。
日銀が主に介入を委託する先は、欧州市場ではECB、ロンドン市場ではBOE、ニューヨーク市場ではFEDになります。また反対に日銀がこれらの銀行の委託を受けて介入をする場合もあります。

一部引受

一部引受とは、手形の引受人(支払人)が手形金の一部を引受けることをいいます(手形法第26条)。

一目均衡表

一目均衡表とは、昭和初期に考案されたチャート分析手法のことをいいます。
基準線、転換線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5本の補助線を用いた時系列チャートの一種です。いろいろな読み方ができますが、基準線を転換線が下から上へ抜けると買い、上から下へ抜けると売りになります。
また、当サイトでは初心者向けにテクニカル分析の方法として、図解を用いた一目均衡表のページも掲載しておりますので、そちらもお役立ていただきますようお願いします。

一本

一本とは、100万ドルのことをあらわします。インターバンク市場においてディーラー間で取引をする場合の最小単位です。
一本の取り引きでは相場が1円動くと100万円、10銭動くと10万、1銭で1万円の利益・損失が発生します。非常にわかりやすいですが、大きな取り引きである分、少し動いただけで損益も莫大になります。

移動平均

移動平均とは、相場の動きを捉えるテクニカル分析の指標のひとつで一定期間の株価の平均値を連続して計算し、これをグラフ化(チャートグラフ)したものをいい、一般的には移動平均線と呼ばれます。
例えば、昨日のレートが50円、今日は100円の場合、2日間の平均値は75円です。この計算を1日ずつ移動していって平均値を計算していきます。移動平均線が上向きであれば上昇相場、下向きであれば下降相場です。平均値で流れを見ると目先の細かな動きが抑えられ、長い眼で相場のトレンドを見ることになります。
移動平均線は期間が長くなるほど信頼度は高まりますが、 売買タイミングの判定は困難になります。逆に短期では売買サインを見極めやすいですが、信頼性は落ちてしまいます。ですので、多くのトレーダーは移動平均線のほかにも様々なチャートを組み合わせて分析しています。
移動平均線の図解を用いた解説やさらなる詳しい情報は当サイトの「移動平均線の見方や種類、表示設定方法まとめ」を参考にしてください。

IFD(イフ・ダン)

IFD(イフダン)とは、「lf Done」の略で「もし取引が成立したら・・・」という意味で、2つの注文を同時に出し、最初の注文が約定したら2つめの注文が自動的に有効化される注文方法です。
例えば「1ドル=85円でドルを買う」という注文を出したとき、同時に「1ドル=90円でドルを売る」という注文も出しておきます。最初の注文が約定した時点で自動的にその反対売買の注文を出すのがIFD(イフダン)注文というわけです。
この2つめの注文は最初の注文が約定しない限り発動されません。そして、IFD(イフダン)注文は指値でも逆指値でも出せるので、パソコンの前にいられないときの利益確定や損切りとして有効な手段にもなります。
IFD注文についてもっと詳しく見たい方はこちらでIFD機能の仕組みや実際に発注した場合の注文パターンを図解で解説しています。

IFO(イフ・ダン・オー・シー)

IFO(イフ・ダン・オー・シー)とは、IFDとOCOを複合させた注文方法です。
IFDの2段目の注文をOCOで注文することができます。新規購入から、利益確定や、損切りまでの一連の取引の流れをすべて自動でできる売買注文のことをいいます。

「う」から始まるFX用語

「う」から始まるFX用語について説明します。

ウィーク・オーダー

ウィーク・オーダーとは、その週の金曜日、米国市場終了(日本時間の翌土曜日早朝)までを有効とする注文のことをいいます。
日本時間では土曜日早朝7時までとなります。週末の終値と月曜日の開始時点の為替レートが大きくかけ離れていることが多々あるため、週末にポジションを保有し続けることがリスクだと感じるトレーダーのために生まれた注文方法です。
ですので、このウィーク・オーダーは金曜日に米国市場終了した時点で注文は自動的にキャンセルとなり、不成立とされて取り引きが終了します。

ウェリントン

ウェリントンとは、ニュージーランドの首都のことです。ウェリントン市場の事を指す場合もあります。
外国為替市場の中では1日で最も早くスタートする都市です(日本時間では午前5時)。
その後シドニー、東京、香港と市場がオープンし、1日で最も遅くスタートするニューヨーク市場が終わる直前に再びウェリントン市場がその次の日の取り引きを開始するので、FX取引は24時間休むことなく取り引きが続くのです。

ウォールストリート

ウォールストリートとは、ニューヨーク、マンハッタン島の南端、ロウアー・マンハッタンに位置する細い通りのひとつです。ニューヨーク証券取引所をはじめ銀行・保険・証券などの世界でも有名な金融機関が数多くの集まっています。日本で言う兜町のようなところです。
現在では通りの周辺区域も含め、世界の金融地区「ウォールストリート」「ウォール街」として定着しています。

受渡し

受渡しとは、約定(売買が成立)により、買い手が買い付け代金を売り手に渡し、 売り手が売付証券を買い手に渡すことです。取引所で売買成立(約定)した後、買付け代金と引き替えに証券の引き渡しを行って取引を完了させることをいいます。

受渡日

受渡日とは、取引所において商品の受渡しが行われる日のことをいいます。株式においては、売買した際に売付けた場合は、株券を渡して売却代金を受け取り、買付た場合は、売買代金を渡して株券を受け取ります。この決済をする日のことをいいます。

薄商い

薄商いとは、市場での取引量が少ないことをいいます。お盆や年末などの時期に見られる、取り引きが少なく、あまり相場変動がない状態です。別の表現として「閑散商い」や「模様眺め」、「様子見ムード」などと言われます。
薄商いの状態では、参加者が少ないことに伴い相場に影響を与えるきっかけが少なくなるので、なにか突発的な事態が発生すると一気に一方向に相場が変動する場合もあるので要注意です。

裏保証

裏保証とは、法律上は債務者の意思確認、または委託をうけない保証ともいえます。
たとえば、個人の場合、何かの取引においての債務者がいたとします。そこでこの債務者に、なんの断りも了解もなく、ある保証人の単独の意思で債務を保障する場合、いわば「隠れた保証」といえます。

売りポジション

売りポジションとは、新規注文で、「売り」注文を出して得た状態を「売りポジション」といい、ショート、またはショートポジションとも呼ばれます。これは売りの持ち高を取っている状態、もしくは売り持ち高が買い持ち高を上回っている状態を指します。
売りポジションでは将来的に値下がりすると判断し売った対象を、値下がりした時点で買い戻し決済します。この決済した時点での差額が損益になるわけです。
例えば、1ドル85円のときに売りポジションを取ったものを、80円になった際に買い戻せば5円の儲けとなるわけです。

上値抵抗線

上値抵抗線とは移動平均線やローソク足などの山の部分を結んで引いた線のことです。この線がレートの上昇を防いでいるように見えるため上値抵抗線と呼びます。逆に谷の最下部の部分を結んで引いた線は下値抵抗線と呼ばれます。
上値抵抗線は、その線の水準にレートが上昇してくると相場の人気に抵抗が出始め、再び売りが増えて値下がりするといった水準の目安となります。
上値抵抗線を抜けて、大きくレートが上昇したときはそれだけ買いエネルギーが強いので、さらに高水準の相場に変わっていく可能性が高くなります。ですので、上値抵抗線があるからといってレートが必ず跳ね返されるわけではないので、売買シグナルのひとつとして参考としておきたいものです。

上放れ

上放れとは「うわばなれ」もしくは「うわっぱなれ」と読み、株価が水準を超えて、一気に大きく上昇したり、前日の終値と比べて大きく上昇して取引されることをいいます。 まったく予想されていなかった好材料が報道されるなどしたときに発生することがあります。
このような場合、予想していたほど高値にならず、買った値段よりも値が下がらないように相場の動きをよく注意して売りのタイミングを見極めなければいけません。

「え」から始まるFX用語

「え」から始まるFX用語について説明します。

エージェンシー債

エージェンシー債とは政府系機関により発行される債券のことです。先進国の政府系機関が発行する債券であれば基本的に格付けが高いので、エージェンシー債をポートフォリオに組み入れているファンドも多くあります。
一般的にはエージェンシー債というとGSE(米国の政府系金融機関)が発行する債券を指すことが多いです。実質上は連邦政府からの救済的保証、いわゆる“暗黙の政府保証”を与えられ、米国債に次ぐ高い信用力と流動性を持っています。
GSEは現在、連邦農業信用銀行制度(FFCBS)、農業金融助成公社(FCFAC)、 連邦住宅貸付銀行(FHLB)、連邦住宅抵当貸付公社(FHLMC、通称フレディマック)、連邦抵当金庫機関(FNMA、通称ファニーメイ)、米国学生金融公庫(SLMA、通称サリーメイ)、連邦調達公社(FICO)があります。

エキゾチック

エキゾチックとは、保険取引に似ているデリバティブのことで、オプション取引などのように色々な条件が付いた複雑な商品のことをいいます。反対の意味の言葉には、株式や為替、債券などの伝統的な商品を表すプレーンバニラがあります。

エクイティファイナンス

エクイティファイナンスとは、株主資本による資金調達の総称のことです。
エクイティは株式のこと、ファイナンスは資金調達するという意味で、株式を発行して資金調達することをいいます。
資金調達した資金が、バランスシート(貸借対照表)の資本の部に入るものをエクイティファイナンス、負債の部に入るものをデッドファイナンスといいます。

エマージング市場

エマージング市場とは、成長の初期段階にある市場(国)で、高い成長が期待され、または高い経済成長を遂げている中南米、アジア、ロシアといった成長の初期段階にある市場(国)またはその潜在力がある発展途上国の市場を指します。
当該市場への投資は高い運用益が期待できる半面、政権交代、ハイパーインフレ、通貨暴落などの高いリスクもある。

エリオット波動理論

エリオット波動理論とは、R.N.エリオットによって確立されたチャート理論のことです。チャート分析に用いられる理論のひとつで、中・長期的に株価のチャートを追っていった場合、5つの上昇波動と、それに続く3つの下降3波動の組み合わせで成り立つと考えられている理論のことです。
エリオット波動理論のほかにも、チャート分析にはさまざまな理論があります。200日移動平均線と日々の株価の関係から8つの法則を示した「グランビルの法則」などもあります。ただし、チャート分析のみで相場の売買タイミングを図ることは、リスクが伴います。あくまでも、相場の転換点を知るための参考値程度にとどめておくべきでしょう。

エンベロープ相対力指数

エンベロープ相対力指数とは、オシレーター系のチャートの一種のことです。
一定期間の値動き幅を、上昇率の割合で0%~100%の間の推移で表したチャートです。
50%のところが分岐となり、75%以上のところにあるときは買われすぎと判断し25%以下の時は売られすぎと判断します。
RSIは、上昇幅と下落幅の平均値の合計と、上昇幅の平均値の割合から描かれます。
RSIでも、2本のラインを並べて、そのラインの交差や位置関係で判断する事が出来ます。

円売り介入

円売り介入とは、投機などで円高が異常に進んだ場合、通貨当局が内外の為替市場で円を売り、ドルを買うことをいいます。日本では、政府の委託を受けて日銀が実施します。その際の円資金は、外為会計が外国為替資金証券を発行し、それを日銀が全額引き受けることで調達されます。
金融市場からドル資金が吸い上げられて円資金が注入されるので、金融がひっぱくし短期金利が下落することとなります。その結果、資金の海外流出が進んで円高是正につながる、という理屈になります。

円為替

円為替とは、外国為替には外国通貨建と自国通貨建との二つがありますが、自国通貨権、すなわち円建の外国為替のことを指します。
円為替には、為替手形、電信為替、送金小切手などのように、国と国の国際間での決済。または資金移動の仕組、手段をいう場合と、外国における円の売買がありますが、通常は前者の意味に使用されています。

縁故債

縁故債とは、限られた投資家に対して勧誘を行い、私募により発行される債券のうち、企業の役員や関係者といった発行体と関係の深い投資家のみに取得してもらう債券のことを「縁故債」といいます。
「直接募集」「自己募集」ともいわれています。

円シフト

円シフトとは、一般に、外金融から円金融に移行することをいいますが、狭義では輸入金融面で輸入ユーザンスが円金融に移行することを指し、外貨建輸入ユーザンスより円金融が有利な時に円シフトが起こります。
77年の一時期には内外金利差の逆転から,貿易金融を米ドルから円にシフトする動きがみられました。

円借款

円借款とは、日本のODA(政府開発援助)で行われる有償資金援助(貸し付け)のうち、円で貸し付けるもので、政府ベースによる借款協定により行われます。
通常は輸出入銀行、海外経済協力基金が財政資金を相手国政府及びその政府機関に貸付ける形式をとっています。

円高

円高とは、変動相場制の下、円の価値が上がることです。例えば1ドル=120円から1ドル=100円となる事のことをいいます。変動相場制では為替が需給の関係で決まるので、ドルを売って円を買う需要が高ければ円高となる。
これまでの円最高値は1ドル=79.75円となっています。

円建て

円建てとは、輸出の場合に日本の貨幣の円をもって売値が表示されること、輸入に場合に荷為替手形が円貨で表示されることをいう。
よって同様に、それらが米ドルで表示される場合はドル建て、ポンドであればポンド建てとなります。

円建外債

円建外債とは、非居住者が日本国内市場で公募、発行して、発行時に日本円で払い込みするものを言います。
つまり、非居住者が日本国内で発行した債券を、投資家が購入する際、日本円で支払いするもののことです。
「利払い」や「償還金」の両方とも円である必要はなく、利払いが外貨、償還金が円の「リバース・デュアル債や、利払いが円、償還金が外貨の順デュアル債なども発行されています。 サムライ債とも呼ばれています。

円転

円転とは、外貨を日本円に転換することです。
円転の目的は利益を出すか、日本円を調達したい場合です。例えば、利益を出すことを目的とする場合には、直先スプレッド(先物相場から直物相場を差し引いた相場の差)が金利差よりも大きいときに利益が出せるので円転を行ないます。
日本円を調達する目的の場合、保有する外貨を日本円に両替したり、外貨建ての取り引きを決済して日本円に戻すことが円転になります。

円投

円投とは、日本円を外貨に転換することで反対語は円転です。円投の目的は利益を出すか、外貨を調達したい場合です。
例えば、利益を出す目的の場合は円転と同様、直先スプレッドが金利差よりも大きいときに円投をすることで利益を出します。外貨を調達する目的では日本円を外貨に両替したりすることが円投に当たります。

円安

円安とは、為替市場の取引における円の価値の下落をさします。具体的には1ドル90円と1ドル100円では、1ドル100円の方が円安です。円の価値が下がり、同じ1ドルでも100円も出さなければ買えなくなったということになります。
円を売る動きが強く円の価値が低くなることを円安、円を買う動きが強く円の価値が高まることを円高といいます。

FRB

FRBとは、The Federal Reserve Boardの略称で、日本語では「連邦準備(制度)理事会」と呼ばれます。FRBは1913年の連邦準備法(Federal Reserve Act)を根拠法として設立された米国の中央銀行制度の最高意思決定機関ですが、通常中央銀行そのものも指します。連邦準備理事会は、 7名の理事(うち議長 1名、副議長 1名)から構成されています。連邦準備理事会の下に位置するのが12の地区連邦準備銀行で、実際の中央銀行業務を行っています。
金融政策の手段である公開市場操作を決定するのはFOMC(連邦公開市場委員会)です。FOMCは、前述の 7名の理事の他、5名の地区連銀総裁(ニューヨーク連銀総裁の他は11地区連銀からの輪番制)で構成されています。

FFレート

FFレートとは、銀行が中央銀行に預け入れるフェデラル・ファンドを調達するために銀行間市場において無担保で資金を貸借する場合の金利です。フェデラル・ファンド(Federal Funds)とは、米国の市中銀行が連邦準備銀行(米国の中央銀行)に預けている無利息の準備預金です。
米国の連邦準備銀行は、この準備金の需給を調節することで、フェデラル・ファンド・レートに影響を与えることができるため、フェデラル・ファンド・レートは、米国の政策金利として位置付けられています。 ちなみに、フェデラル・ファンド・レートは日本の金利では、無担保コール翌日物金利に相当します。 また、米国の金融政策の変更は、通常、米連邦公開市場委員会(FOMC)と呼ばれる定期的な委員会により決定されます。これは、日本の日本銀行金融決定決定会合に相当します。
例えば、ニュースなどで、「米連邦準備理事会(FRB)は、フェデラル・ファンド・レートを6.5%から0.5%引き下げ、年6.0%にすることを決め、即日実施した」と報道された場合、フェデラル・ファンド・レートを引き下げた(正確にはフェデラル・ファンド・レートの誘導目標を引き下げた)ということは、米国が金融緩和を実施したということです。

FOMC

FOMCとは、Federal Open Market Committee の略で、アメリカの連邦公開市場委員会のことを指します。アメリカの中央銀行に相当する制度が、連邦準備制度(Federal Reserve または、Federal Reserve System)です。
アメリカの金融政策は連邦準備制度理事会(FRB)の下にあるFOMCで決定され、FRBの7人の理事と5人の地区連銀総裁の合計12人で、FRBの7人の理事とニューヨーク連銀の総裁はFOMCの常任委員。残りの4人は11人の地区連銀総裁が持ち回りで務めます。

MRF

MRFとは、マネー・リザーブ・ファンドの略で、証券総合口座の中で、銀行の普通預金のような役割をしている投資信託のことをいいます。
証券総合口座を開きMRFの申し込みをしておくと、株や投資信託などへ運用していない資金が自動的にMRFで運用される形になる。
MRF自体は投資信託の一種なので、元本保障ではなく、利回りも確定しているわけではないが、元本確定型の短期金融商品や短期債券など安全性が極めて高い商品ばかりで運用しているために、元本の安全性も極めて高く、利回りも普通預金よりは高い水準で安定している。

MMF

MMFとは、マネー・マネジメント・ファンドの略で、公社債や短期金融資産で運用される投資信託の一種です。
MMFは投資信託なので、元本保証ではありませんが、安全性に優れ、元本割れする可能性が極めて低いのが特徴です。
リスクが低い分、リターンも低く、分配金は銀行の普通預金の利子程度ですが、MRFよりは、リスク・リターン共に高いです。
取得から30日未満に解約する場合、信託財産留保額が1万口あたり10円かかります。

「お」から始まるFX用語

「お」から始まるFX用語について説明します。

オイルマネー

石油の輸出で稼いだ資金のことです。
この資金を用いて産油国が投資をすることを言います。
中東諸国のOPEC(石油輸出国機構)加盟国の投資マネーのことを呼ぶことが多いです。

オークション方式

オークション方式とは、競争売買によって売買を成立させる方法のことを言います。時間優先、価格優先の原則のもとに投資家の注文を受け付け売買を約定します。
FXでは取引所取引の「くりっく365」でこの方式が採用されています。非取引所取引では投資家と投資家の間に証券会社や銀行が仲介役となって価格を提示するマーケットメイク方式が用いられています。

オーストラリアドル

オーストラリア・ドルは豪ドルとも呼ばれる、オーストラリア連邦が発行する通貨です。1966年にオーストラリア・ポンドからオーストラリア・ドルに置き換えられました。
現在、外為市場において高金利通貨の代表格とされています。
また、鉱物資源が豊富なため資源国通貨に分類されており、他国の通貨の影響は受けにくいものの、商品市況に影響を受けやすい特色があります。現在ではオーストラリア・ドルの札はすべて合成樹脂のポリマー幣です。
オーストラリアドルの値動きの特徴やオーストラリアの経済状況は「オーストラリアドル(AUD)の値動きの特徴」を参考にしてください。

オープン市場

オープン市場とは、一般企業が参加できる市場のことで、短期金融市場のひとつです。短期金融市場は1年以内の資金を調達・運用する取り引きが行なわれる市場です。
オープン市場には、債券現先市場、レポ市場、CD(譲渡性預金)市場、CP(コマーシャルペーパー)市場、TB(割引短期国債)やFB(政府短期証券)を売買する短期国債市場があります。
逆に取引参加者が金融機関に限られているのがインターバンク市場です。

オープン・ポジション

オープン・ポジションとは、保有するポジションのことで、未決済の持ち高のことをいいます。
保有しているポジションの反対売買を取っていない状態です。オープン・ポジションは為替相場変動のリスクにさらされているので、常に相場変動に注意していなければなりません。

オシレーター

オシレーターとは、相場の強弱動向を表した指標のことをいいます。オシレーターとは振り子を意味し、相場が振り子のように変動することからこう呼ばれるようになりました。
主に買われ過ぎや売られ過ぎなどを示す指標となり、0から100、もしくは-100から+100、-1から+1のような範囲で示したり、ゼロラインを挟んで上下に振幅するチャートになっています。
ですので、レートなどの絶対水準とは無関係に売買サインが表れるようになっています。基本的には一定の範囲を前提として作られているので、その範囲を超えた動きをすると対応できなくなるという欠点があります。
テクニカル分析を大別すると、このオシレーター系指標とトレンド系指標に分類されます。オシレーター系指標に属するものとしては、モメンタム、ストキャスティクス、乖離線、MACD、サイコロジカルラインなどがあります。
テクニカル分析のオシレーター系の代表的な指標であるRSIについては当サイトの「テクニカル分析ってなに?基礎知識と活用法のまとめ」のページ解説が参考になります。

オファー

オファー(Offer)とは、価格を提示する側の売り値のことです。提示された側はそのプライスを買うことになります。
アスク (Ask)ともいいます。オファーは市場動向によって変化し、常にビッドより高くなります。この価格水準は提示する側(多くの場合FX業者になります)によって大きく異なるので注意が必要です。

オフショア市場

オフショア市場とは、国内金融市場とは切り離した形で、非居住者からの資金調達および非居住者に対する資金運用を、金融・税制上の制約を少なくし、自由に行えるようにした市場のことをいいます。
岸から離れた市場という意味でオフショアと呼ばれ、英国、米国、シンガポール、香港、マレーシア、バーレーン、ルクセンブルク、バハマ、ケイマンなど様々な国でその市場が創設されています。
日本では1986年12月に「東京オフショア市場」が創設されました。 世界各地のオフショア市場は国際金融センターとしての役割を担っていて、源泉所得税が課されないのが一般的です。
オフショアにはインターナショナル・バンキング・ファシリティー(IBF)型とロンドン型に大別されます。IBF型では市場への参加銀行がIBF勘定を設定し、非居住者や他行のIBFと取り引きをします。ロンドン型は国内金融取引とオフショアでの取り引きが一体化した市場です。

オプション

オプションとは、デリバティブ取引の一種で、ある原資産について、あらかじめ決められた将来の一定の日、期間において、一定のレート・価格で取引する「権利」を売買する取引のことをいいます。
原資産を買う権利を「コールオプション」、売る権利を「プットオプション」といいます。

オプション取引

オプション取引とは、金利・為替などの原資産をある期日に決められた価格で売る権利または買う権利を、対価を受払して売買する取引のことをいいます。
例えば、これから販売される新車を200万円で買う契約をした場合、例え実質販売価格が170万円になったとしても200万円で購入しなければならないというのは先物取引です。オプション取引は、200万円で新車を買う「権利」を1000円で買うようなものです。実際に買うかどうかは、つまり権利を行使するかどうかは別の話なので、あとで考えればいいのです。
このようにオプション取引は非常に柔軟性に富んでおり、投資家は価格変動のリスクを回避しながら利益確保を可能にすることができるのです。逆に、オプションを売った側は権利行使された場合、その権利通りの対応をしなければなりません。

オフバランス取引

オフバランス取引とは、貸借対照表(バランスシート)に計上されない取引のことです。簿外取引と呼ばれることもあります。貸借対照表をスリム化できることから注目を集めていました。
例えば、企業の債務保証行為やリース取引などがそれに当たります。
しかし、その一方で企業の取引実態が掴めないという弊害が発生し、近年では取引実態の情報開示を求めるディスクロージャー強化の流れにより、オンバランス処理されるようになってきました。

オペレーションリスク

オペレーションリスクとは、取引を事務的に処理する過程でのミスのことを指します。コンピューターの故障等によって決済が止まってしまったり、アクセス集中などにより混雑することがあります。そのような危険性のことをオペレーションリスクといいます。

オルタナティブ投資

オルタナティブ投資とは、デリバティブ関連商品、為替取引、ヘッジファンド、石油やガス、貴金属、芸術作品や骨董品、商品や商品を対象としたファンド、不動産などへの投資のことをいいます。投資信託、譲渡性預金、株式や債券など伝統的な投資対象への直接投資以外での投資のことです。従来にない資産に代替する(=オルタナティブ)という意味です。

追い証

追い証とは、建て玉の評価損や担保価値の目減りなどにより、追加で差し入れなければならない保証金のことです。保有するポジションは決済をしなければ損失は確定しませんが、その時点のレートで決済した含み損を加減した証拠金残高の割合、つまり証拠金維持率が50%を切ってしまうとマージンコールがかかります。
さらに割合が下がると強制決済のロスカットされることもあります。具体例では、必要証拠金が2万円のとき、1ドル100円で1万ドル(100万円分)を買ったとします。その後レートが1円下がって1ドル99円になると、1万ドルは99万円です。1万円の含み損ですから、証拠金2万円に対して、維持率は50%ということになります。
ここで一般的にはマージンコールがかかってきます。この時点で追い証を投入し、証拠金維持率を上げれば問題ありません。もし決済をしたり追い証をしない場合、次に強制的にロスカットされ、ポジションが強制決済されてしまいます。

大引け

大引けは証券取引所のその日最後の取り引きです。
取引所では休業日以外1日に2回売買が行われていて、1回目は午前立会もしくは前場、2回目の方は午後立会もしくは後場と呼ばれています。
前場の最後の取り引きは引け、後場の最後の取り引きが大引けとなります。
この大引けで付いた値段が終値です。
東京証券取引所では午後3時、大阪証券取引所では午後3時10分、名古屋証券取引所では午後3時15分に取り引きが終了しています。

押し目

押し目とは、上昇トレンドにある価格が一時的に下落する場面を指します。人気化してレートが上昇しても、安かった時点で買っておいてすでに利益が出た人が一斉に売りに転じるなどして一時的に株価が下がることがあります。
株価や為替レートは一本調子で上昇し続けることはほとんどなく、このように瞬間的に上がったり下がったりしながら推移していくものです。本当に一時的な下落、つまり押し目であったかどうかは実際に後の動向をみないとわからないことです。

押し目買い

押し目のタイミングを狙って買うことを押し目買いといいます。本当に押し目であったかは後の動向を見なければわからないことなので、押し目と思って買っても下落トレンドに移行している場合もあります。
また、変動の勢いがとても強く押し目買いのタイミングがなかなか来ず、相当高くなってから買わざるを得なくなったり、買えなかったりする事態になる場合もあります。このようなケースでは非常にリスクが高くなります。
押し目買いは経験法則のひとつなので、これといった必勝法ではありません。

思惑

思惑とは、さまざまな理由で、「相場が上がるだろう」あるいは「相場が下がるだろう」と考えることをいいます。
こういった考えは誰しもあるものですが、これらの思惑を数値として証明していくことのひとつの方法が様々な指標やチャートを分析することです。また、思惑が売買のタイミングを狂わせる場合もあり、この思惑や感情をできるだけ排除して取り引きを進めていくのがシステムトレードです。
個人個人、思惑は違いますが、多くの人の思惑が偶然一致したときには相場に影響を与えることもあります。

終値

終値とは、取引時間の最後についた値段(1日、1週間、1か月、1年などある一定期間の最後の値段) のことをいいます。引け値があればその値段、引け値がなければザラ場で最後についた値段のことです。
始値、高値、安値、終値は4本音と呼ばれ、この4つのレートのデータをまとめてグラフ化もしくはチャート化した代表的なものが「ローソク足」です。
関連記事:ローソク足全種類の見方や種類、分析方法を徹底解説

隠密介入

隠密介入とは、政府や中央銀行、日本の場合は日銀が非公表のうちに「介入」を隠密裏に行なうことです。「覆面介入」ともいいます。
市場に知らせないで為替介入し、外為市場を操作する目的で実施されます。急激な為替の乱高下は企業の経営悪化を招き経済に影響を及ぼすため、日本では日銀が円相場を安定させるために介入をすることがあります。
日銀の為替介入は1990年代半ばから介入後すぐに公表していましたが、2003年は円高を抑えるため隠密介入が実施され、日銀によって米ドルが買われました。この隠密介入は国際的に批判を受けました。

OTC(オーティーシー)取引

OTC(オーティーシー)取引とは、取引所を介さずに行われる相対取引(Over the Counter Transaction)のことです。店頭取引株式市場などの取引とは違い、証券会社などの店頭で取引を行うことをいいます。
外国為替取引における通常の取引形態です。OTC取引は、日本語では「相対取引(あいたいとりひき)」と呼ばれています。
FX業者によってスプレッドやスワップポイント、手数料、サービス内容に大きな差があります。そのためトレーダー側からすると、投資スタイルに合った業者を選びやすくなることと、業者間の競争で手数料などが安くなるので大きなメリットが出てきます。
しかし、取引所を通していないため、レートなどがどのように決められているのかがわからず、多少の不透明感があるというデメリットも存在します。

OCO(オーシーオー)注文

OCO(オーシーオー)注文とは、現値をはさむように、指値注文と逆指値注文を、同時に出す注文方法のことです。利益確定の注文と損失限定のための注文を同時に出すことが可能です。
例えば、1ドル90円のときに買ったポジションを「1ドル85円になったら売る」「1ドル95円になったら売る」という2つの注文を同時出すことです。 つまり、レートが95円になったら利益を確定させることができます。
そして、レートが85円で損失が確定するので、自分の中で「いくら儲けたいが、最悪の場合は損失をこれくらいに抑えておきたい」という場合に利用できる注文方法です。どちらかの注文が成立すると、もう一方の注文は自動的にキャンセルになります。
さらなる詳しい機能の仕組みや実際の発注例はOCO注文とは?注文機能の仕組みや想定発注パターンで解説していますのでご参考ください。

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